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ポルトガル

マディラ


●マディラ

◆概要
リスボンから南西に1000Km大西洋上にうかぶマディラ島 エンリケ航海王に開発された島で生産される
酒精強化ワインを称してマディラと呼ぶ。


帆船時代の17世紀、赤道を横切る暑くて長い航海を終えると、積み込んだワインが特有のフレーバーを
呈することが知られるようになった。
本来は大敵の酸化がマデラワインを特徴付ける独特の風味をもたらした。

この頃は酒精強化されていないので現在のマディラとは違い、18世紀になってから酒精強化が始まる。

そのご長い赤道付近の航海をでワインにフレーバーを与える方法にかわって、エストファと呼ばれる
温室(室温35度から50度)が開発され、その中で3ヶ月から6ヶ月貯蔵することによりその風味をつける
ようになった。
◆畑の標高による棲み分け

マディラ島の海岸線は切り立った断崖で、ここを段々畑に開墾してブドウ栽培が行われている。


★セルシアル(Sercial)
標高600mから800mの最も高い地域で栽培されている。辛口で芳香がある。

★ヴェルデリョ(Verdelho)
標高400mから600mのやや高地で栽培され、中辛口タイプ。

★ボアル(Boal)
標高300mから400mの暑い地域で栽培され、中甘口タイプ

★マルヴァジア(Malvasia=Malmsey英名)
海岸線から標高400mの最も暑い地域で栽培され、最も甘口タイプに造られる。
開拓の初期の頃にクレタ島から持ち込まれたと言われている。

★ティンタ・ネグラ・モーレ(Tinta Negra Mole)
どの標高でも収穫され、栽培量も最も多い品種。他品種とブレンドすることで風味を生かした
ワインに造られる。

★テランテス(Terrantez)
最高級の品種だが生産量は極めて少ない。その性格はヴェルデリョとボアルの中間で繊細。

★バスタルド(Bastardo)
非常に古い樹のみが残っている。

◆マディラの生産

センシアル、ヴェルデリョ、ティンタ・ネグラ・モーレは果汁だけ、ボアルとマルヴァジアは
2から3日間果皮も一緒に漬け込む。醗酵は「クーバ」というオーク樽で行われる。

酒精強化のタイミングはぶどう品種によって甘口のマルヴァジアは醗酵の初期に、ボアルは
それよりやや遅れてまだ糖分があるうちに酒精強化のためのブランデーが添加される。

★ブランデーのアルコール度数は95度あり、ポートの77%よりもさらに強いものを仕様している。

アルコール度数は14%から18%に調整される

醗酵後滓引きしてできた若く新しいワインは、樽に入れられエストファで加熱される。

ヴィンテージワインには「アルマゼン・デ・カロール」という加熱熟製法が行われ、30度に近い温度の
高い部屋で長い年月熟成される。

スタンダードワインには「クーバ・デ・カロール」と呼ばれる加熱装置が使われ、50度以下で最低
3ヶ月から6ヶ月間加熱される。



★アルマゼン・デ・カロール(暑い倉庫)
昔は一階で火を炊いたり、倉庫全体に管を張り巡らせそれに湯を循環させることにより倉庫全体を
温めていたが、現在は日光などよく入る温度の高い室で長い年月熟成させる。
微妙な味わいを要求される高級品に適している。

★クーバ・デ・カロール(暑い桶)
管を内部に入れた桶(タンク)の菅の中に湯を循環させる方法。
30度から35度で3から6ヶ月加熱される。簡単で比較的早く効果が得られるため、スタンダードクラス
など大部分のマディラワインに使われている。


★上記2つの違いを理解する

★熟成期間
マディラは3年以上の熟成義務がある。

Reserva 5年

Special Reserva 10年

Extra Reserva 15年

Vintage Madeira 樽熟成20年と瓶熟成2年

品種名使用 85%以上 5年以上の熟成


※I.V.M(Insttitudo do Vinho de Madeira=マディラワイン・インスティテュート)
生産管理と品質保証を主な役割とする政府組織 交配種やラブルスカ種の使用は禁止
品種表示は最低85%の当該品種が必要である。





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